医療・介護・福祉の多職種連携により県民の生活をサポートします。
平成12年度から平成14年度の3年間で群馬県医師会と群馬大学医学部付属病院とで医療連携を推進することを目的とした医療機能分化推進事業(旧特定機能病院医療連携推進事業)が実施され、群馬県医師会医療情報検索システム(ぐんぐんサーチ)が開発されました。
平成27年8月にリニューアルを行い、医療機関の情報検索機能以外に、他の病院や他の診療所と連携するための便利な機能を搭載すると共に、多職種連携に有用な情報を発信する場(ぐんぐんサーチポータルサイト)として生まれ変わりました。
このシステムは、登録されたデータベースから目的に応じて各施設の提供可能な医療情報を検索できることが特徴で、この機能により医療連携は勿論、医療・介護・福祉等の事業者を越えて連携が進み、県民のQOL(生活の質)向上に資することを目的としています。
このぐんぐんサーチポータルサイトは誰でも活用することができるコミュニケーションの窓口であり、情報の連携を支援する道具として地域包括ケアシステムの構築に活用したいと考えています。
日本は諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進んでおり、団塊の世代が全て75歳以上となる2025年以降は、国民の医療や介護の需要がさらに増強することが見込まれることから、地域における包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築が喫緊の課題となっている。
そこで、群馬県医師会では平成24年度群馬県地域医療再生計画の中で、地域包括ケアシステムを支える仕組みとして県内全域で利用できる医療と介護に係わる多様な職種の間で、連携するための便利な機能を追加できるコミュニケーションツール(SNS)を構築した。いつでも、どこでも(県内・県外を問わず)をキーワードに群馬県内すべての施設とスタッフが参加できるシステムを目指している。
県内各地の行政や地域包括支援センター及び医師会や医療機関等における聴取から、医療と介護の連携に関しては、連携のための書類作成や連携調整に多大な時間と労力を要し、「忙しい」「とりわけ医師との連携は取りづらい」といった声が多く、解決すべき課題、時間と職種における立場の壁があることが分かった。一方、全国各地での先行事例を検証すると、システムを構築しても参加する施設数や参加者の増加が滞っている点に気付き、いかに多くの関係者に利用してもらえるかが「鍵」であると認識した。
医療と介護の仕事そのものを支える満足感や達成感は、それぞれのステージで患者さんや仲間達との間に生まれる共感によって得られるものであることから、”人と人とをつなぐコミュニケーション”に焦点を絞ることで、医療と介護の壁を取り除こうと考えた。
当会の取り組みは、SNSを使ったコミュニケーションにより